就活生・山田さん
消費財メーカーを目指す大学3年生。グループディスカッション(GD)はあまり得意でなく、インターン選考で大苦戦。プロ講師のもとで特訓中!
就活プロ講師・デアイバさん
DEiBA Company 学生マーケティング部所属。
就活対策セミナーでグループディスカッション(GD)を教えるプロ講師。累計8万人が参加したGDイベント「デアイバ」の運営も担当する。
ディズニーランドをもう一つ作るなら、北海道と沖縄どちらが適切か検討せよという問題を考えます。
山田さんの解き方
1.診断(前提、定義確認)
・ディズニーランド:大型テーマパーク
・目標:オリエンタルランドが新しいディズニーで黒字を出す
2.現状分析①+検討プロセスの設計
- 自社
- パーク立地:千葉にディズニーランドとディズニーシー
- アクセス良好
- 天気もある程度安定している
- 敷地面積も広い
- 海の近くで水をコンセプトに(シー)
- コンテンツ
- アトラクション
- ディズニーキャラクター
- ショー:一体感を持って楽しむ
- グリーティング:キャラと触れ合う
- フード、ドリンク、グッズ:キャラとのコラボ
- パーク立地:千葉にディズニーランドとディズニーシー
- 競合
- テーマパーク系:US(大阪)
- 観光地:ハウステンボス(九州)、スキー場など(北海道)、水族館など(北海道、沖縄)、ビーチ(沖縄)、歴史的建造物(沖縄)
- 顧客
- 5大都市圏:札幌、東京、名古屋、大阪、福岡
- ファミリー、学生、社会人
3.軸決定
・自社:コンテンツ、アトラクション等はある程度決まっている
→立地、気候、面積、コンセプト力
・競合:どちらも少し足を延ばさなければならない
→他観光地との兼ね合い(組み合わせて訪れてくれるか)
・顧客:顧客は若年~中年層まで幅広い→都市圏からの移動がメイン
→都市圏との距離
4. 施策検討
沖縄 |
北海道 |
|
立地 |
△アクセスは悪い |
△道内を除きアクセスは悪い |
気候 |
〇台風は来るものの短期的 |
△雪が降ると移動が難しい |
面積 |
△比較的狭い |
〇広い |
コンセプト力 |
〇海系、シーと被る |
〇雪、短期的だがユニーク |
他観光地との兼ね合い |
〇距離が近い |
△距離が遠いかつ冬は移動が大変 |
都市圏との距離 |
△福岡からは近い |
△札幌、仙台からは近い |
【結論】
→沖縄
プロ講師の解説
1.前提確認
ここでは面接先のJTBがディズニーを新たに作るわけではないので、目標設定をきちんとしておくようにしましょう。また、いつものように期間設定はあえて設けていませんが、一対一のケース等の場合は設定しておいてもよいでしょう。
2.現状分析
3Cモデルを使ってよく考えられていると思います。ここの現状分析が、どちらかを選択するうえでの「軸」のベースになります。いつものように想像力を働かせて、それぞれの立場に立って現状を分析します。
3.軸決定
沖縄、北海道ともに距離があるため一泊二日や二泊三日など、泊りで観光をする顧客が多い→他観光地と奪い合いをするのではなく、組み合わせてきてもらいやすいのはどちらかを考えました。ケース面接の場合は軸は使いやすいものメインで選ぶのがおすすめです(もちろん選んだ理由は明確に答えられるようにしておきましょう)が、GDの場合は意見の偏りが目立ちやすいので中立的な判断がしやすい軸をメインで選びましょう。
【総評】今回は沖縄と北海道という選択型のお題でした。札幌を除く5大都市からは遠い地域が選択肢ということで、アクセスや他の観光地との兼ね合いを重視する必要があります。さらに、安定して黒字化させるために季節によって入場者数に差が出ないことも重要視しましょう。今回は沖縄を選びましたが、札幌という大都市圏を抱えていることを考えると、北海道という選択肢も有りだと思います。軸の中でも優先順位をつけ、その理由が答えられるようにしておけるとばっちりです。
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