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[EYストラテジー・アンド・コンサルティング]脱炭素社会を目指す観点から石油産業の既存産業と新規事業について論ぜよ。

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目次

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就活生・山田さん
消費財メーカーを目指す大学3年生。グループディスカッション(GD)はあまり得意でなく、早期選考、インターン選考で大苦戦。プロ講師のもとで特訓中!

 

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就活プロ講師・デアイバさん
DEiBA Company 学生マーケティング部所属。
就活対策セミナーでグループディスカッション(GD)を教えるプロ講師。累計8万人が参加したGDイベント「デアイバ」の運営も担当する。

脱炭素社会を目指す観点から石油産業の既存産業と新規事業について論ぜよいう問題を解いていきます。

 

山田さんの解き方

 

1. 前提条件決定

まず、この問題における前提条件を設定する。
・誰の目線で考えるか: 日本の石油会社。
既存事業: 油田開発、精製、国内への輸送と販売を実施

続いて、語句を再定義しておく
脱炭素社会とは:温室効果ガスの排出を削減して、持続可能な社会を実現する→ゴールは温室効果ガスの排出量を減らすこと

2. 現状分析

①既存事業に関して

温室効果ガスを排出しているポイントについて考える

・採掘時(燃料)

・精製プロセス(電気、燃料)

・輸送時(電気、燃料)

 

②新規事業に関して

現在持っている強みについて考える

・採掘設備

・精製設備

・国際輸送網

・輸送車両

・全国にあるガソリンスタンド

3. 施策立案

①既存事業に関して
排出量を減らす必要がある
・採掘、精製、輸送プロセス技術向上による使用燃料や電力の削減
・輸送ルートの最適化による燃料の削減

②新規事業に関して
現在の強みを活かせるとなおよし
・水素、EV自動車事業への参入:ガソリンスタンドとそこまでの輸送網を活かすことができる
・再生エネルギー事業への参入
・水素事業への参入
・カーボンオフセット事業への参入

4.結論

脱炭素社会という温室効果ガスを減らす観点において、石油産業はいまだに変化への余地が残っていると考える。

既存事業においては、現在の油田開発、精製、国内への輸送と販売における技術の向上を実施し、使用電力や燃料の削減による温室効果ガスの削減が可能である。また、国内外の輸送ルートの最適化によって、さらなる削減も期待できる。

新規事業の観点においては、現在の輸送ネットワークを活かすことで、EV自動車や水素自動車の充電インフラへの参入が可能である。これによって、化学燃料からの脱却を間接的に支援することができる。さらに、既存の資金力を活かして・再生エネルギー事業・水素事業への参入やカーボンオフセットへの積極的な取り組みもできると考える。

 

 

 

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プロ講師の解説

1. 前提確認

かなり決めづらかったかと思いますが、想像できる範囲でよく頑張っていると思います。特に、既存事業の内容に関しては石油が供給されるまでのプロセスをよくイメージできており、素晴らしいです。

2.現状分析

丁寧に分析ができています。ガソリンスタンドへの着目ができているのはさすがでした。

3.施策立案・検討

良く考えられています。もう一つ追加で考えられる視点としては、石油の清算や利用によって排出したCO2の処理方法です。例えば、温室効果ガスではない別の何かに処理する技術革新や、地下や海底に貯蔵する方法などがあげられるかと思います。できるだけもれなくダブりなくを意識してい見ましょう。

【総評】

デアイバさん画像今回はどちらかというと課題解決型に近い、オープンなお題でした。既存と新規というある程度の考える選択肢が与えられていたので、それに沿ってどこまで議論や考えを深めていけるかがポイントになります。

 

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監修者
代表取締役志村の写真
志村 友樹

DEiBA Company代表取締役

早稲田大学文化構想学部卒業。新卒で大手損害保険会社に入社。創業社長の清水との出会いをきっかけに、2016年にDEiBA Companyに入社。2024年4月より創業社長の清水の後任として、代表取締役に就任。

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