グループディスカッション対策といえばDEiBA

【グループディスカッションのテーマ】抽象型の例題と解答例5選で詳しく解説!

目次

「抽象型(定義型)」とはグループディスカッションの頻出パターンの1つ。

中でも新規企画立案の問題はよく出題されます。

本記事では、グループディスカッションの「抽象型」のテーマをどのように解いていくか、実際の問題を例に挙げながら紹介していきます。

抽象型のテーマとは?

「抽象型」とは、抽象的なものや不明瞭なものを、具体的な言葉で定義するパターンの問題です。
更に細かく分類すると、以下のようになります。

(A)言葉の定義:抽象的なものを具体的な言葉で定義する

例:「理想の職業」とは何か検討してください。

(B)無数のものからの選択

例:親友の誕生日プレゼントとしてふさわしいものは何か検討してください。

(C)新しい何かの企画

例:就活生向けの新しいスマホアプリを考えてください。

いずれの場合も、基本の流れに沿って解いていくことが可能です。

抽象型の議論の流れは?

(1)前提と目標の定義

「前提」と「目標」を決め、グループ全員で目線を合わせます。

「前提」とは議論を成立させるために必要な要素のこと、

「目標」とはGoal、つまり目指すべき結論のことです。

抽象型は最初に定義をしっかり固めていないと、後から議論がまともに出来ず、また前提に戻るという感じで2度手間になりやすいです。

なのでしっかりと前提と目標を定義するようにしましょう。

(2)考え方の判断軸の決定

「抽象型」の問題は、「抽象的なもの、不明瞭なもの」を具体的な言葉で定義する問題です。

どのようなものを目指すか、方向を決めなければ、議論はあらぬ方向に進んでしまうでしょう。

そこで、考え方の判断軸を決めることがポイントとなります。判断軸となる要素は1つとは限りません。

(3)アイデアの発案

(2)で決めた判断軸にもとづいてアイデアを出し、結論へとまとめていきます。

抽象型のテーマ以外もご覧ください!

→課題解決型の解き方

→選択型の解き方

たった1日であなたのグルディス対策を完結させます

グループディスカッションに合格するには絶対に実践経験が必要です。

「出会いの場」に参加すると、以下のメリットがあります。

・1日15分×4回の実践による圧倒的練習量

・実際の人事の採点であなたの得意不得意と順位が分かる

・一度に最大14社と出会え、直接企業の本選考に進める

グルディス対策をしたい&1日で就活を大幅に進めたいという方はぜひご参加ください!

⇨詳しく知りたい方こちら

抽象型のテーマの例題と解答例5選

「理想の職業」とは何か検討してください。

前提と目標の定義

①前提

議論を行なうために必要な要素として、「誰にとって」について定義します。

グループディスカッションには必ず制限時間があり、世の中のあらゆる人を網羅する結論を出すには時間が足りません。

そこで、まず人物像を設定し、その人物にとっての「理想の職業」とはどういうものかを検討する、という流れになります。

年齢、職業、性別などの人物像を設定して目線を合わせましょう。

今回は「大学3年生(就活生)」と定義することにします。

②目標

今回のテーマのゴールは、「理想の職業」という抽象的な言葉を具体的に定義すること。

「職業」という言葉を、「20代」など特定の時期に限って考えるのか、人生全体で考えるかによって、意味合いが違うはずです。具体的な議論に入る前に認識を揃えておくと良いでしょう。

今回は、転職や独立などの将来は考えず、「新卒で初めて選ぶ職業」について考えることにします。

「大学3年生(就活生)」にとって、理想の「新卒で初めて選ぶ職業」を定義する、という問題になりました。

考え方の判断軸の決定

このテーマの場合、「何を以て理想とするか」が判断基準となります。

「理想」というのはとても抽象的なもので、価値観によっても大きく異なりますから、無理に

一般論を出す必要はありません。

メンバーそれぞれの考え方を積極的に発言したいところですが、ただ主張し合うだけでは論理性が破綻してしまいますね。

そこで、それぞれの意見を体系的にまとめる「KJ法」という手法を使います。

【KJ法】
1、発散:アイデアを出す

2、分類:①のアイデアのうち、似たものをグループにまとめる

3、要約:②でまとめたものを文章化

1、発散

前提=「大学3年生(就活生)」にとって、何を以て理想とするかを出し合います。

自分の実体験や価値観を元に、各々「理想だと思う要素」を挙げていくと、抽象的な議論を避けられます。

たとえば、

A)職場の外でも気のおけない友人ができること

ゼミのフィールドワーク合宿で2週間も寝食を共にしたメンバーとはプライベートでも親しい。

そんな信頼関係を築けることが理想!

B)能力で評価されること

部活動でレギュラーを勝ち獲ったときとても嬉しかった。そのときレギュラーを外された先輩もいたけれど・・・年次ではなく能力で評価してもらうことが理想!

C)信頼できる上司や先輩がいること

中高大と10年近く部活動を続けてこられたのは、厳しくも情熱的なコーチに恵まれたおかげなので、信頼できる上席者がいることが理想!

D)評価が目に見えること
アルバイトで売上1位を達成し、金一封をもらって表彰されたのが嬉しかった。昇給や昇級など、目に見えた評価があると理想!

・・・等々、それぞれ考え方を挙げていきましょう。

2、分類

①のアイデアを似たもの同士のグループに分類していきます。

今回の場合は、

周囲の人と深い信頼関係を築くことができる:AC

能力で分かりやすい評価がされる:BD

に分類することができます。

3、要約

②をまとめると、理想の職業とは、「周囲の人と深い信頼関係を築くことができる」&「能力で分かりやすい評価がされる」ものということになります。

アイデアを出しやすくするために、もう少しかみ砕いて、

「周囲の人と深い信頼関係を築くことができる」→「個人よりもチームで仕事をする」

「能力で分かりやすい評価がされる」→「年功序列でなく能力重視の評価体系である」「表彰制度がある」

これらを評価の基準にすることにします。

アイデア出し

「理想」の要件が固まったので、それを満たす職業のアイデアを挙げていきます。

・個人よりもチームで仕事をする→営業よりも企画系?マーケティングなど?

・年功序列でなく能力重視の評価体系である→歴史の深い企業よりも新興企業?となると、大手有名企業よりもベンチャー?

・表彰制度がある→福利厚生がユニークな企業?となると、やっぱり古い企業より若い企業?

・・・以上をまとめて、「大学3年生(就活生)」にとって理想の「新卒で初めて選ぶ職業」とは、「若いベンチャー企業の企画職」という結論になります。

親友の誕生日プレゼントとしてふさわしいものは何か検討してください。

前提と目標の定義

①前提

議論を行なうために必要な要素として、「親友」について定義します。

具体的には、年齢や職業、自分との関係性についてです。

今回は「大学生、高校時代からの親友」と定義することにします。

②目標

今回のテーマのゴールは、「誕生日プレゼント」としてふさわしいものを、無数の候補から絞り込むことです。

グルディスは論理的に考えることが基本。物事を分解して構成要素を洗い出すときは、要素を網羅しながら重複しないよう「漏れなく、ダブリなく」検討するのが基本となります。

ペア(トリオ)、フローで考えると分かりやすいでしょう。

今回はプレゼントという要素を「有形」「無形」に分解し、「有形物」に絞ることにします。

「大学生、高校時代からの親友」への誕生日プレゼントとしてふさわしい有形物を検討する問題になりました。

考え方の判断軸の決定

数年来親しくしている親友へのプレゼントとして、ふさわしい要件を検討します。

・相手が喜んでくれる

・特別な日のプレゼントなので、特別感がある

具体的に決めた方が、その後プレゼントのアイデアも出しやすくなります。もう少し細かくしてみましょう。

・相手が喜んでくれる

→喜んで毎日使ってくれる、長期に渡って使ってくれる

・特別な日のプレゼントなので、特別感がある

→値段が高いものを選ぶ、相手が持っていないものを選ぶ

これらをプレゼントの要件としてみます。

アイデア出し

要件を満たすプレゼントのアイデアを考えます。

・喜んで毎日使ってくれる→日常的に使えるもの?

・長期に渡って使ってくれる→素材や機能が丈夫なもの?

・値段が高いものを選ぶ→世間一般的に「高価」なのか、普段の自分たちが使う金額と比べて「高価」なのか

・相手が持っていないものを選ぶ

「普段は100円のボールペンを使っているから、万年筆やボールペンは?」「普段は使っていないようだけど、香水を贈ろうかな?」など、

アイデアを挙げていって、「一番ふさわしい!」と全員が納得したものが回答になります。

就活生向けの新しいスマホアプリを考えてください。

前提と目標の定義

①前提

議論を行なうために必要な要素を考えます。

ターゲットは「就活生」と明記されていますが、「企画の実施主体」について定義すると分かりやすくなります。

大学生が企画して企業に提案するのか、企業として考えるのか、それ以外なのか。

今回は「大学生が企画して企業に提案する」と定義することにします。

②目標

今回のテーマのゴールは就活生向けのスマホアプリを新たに企画することです。

考え方の判断軸の決定

ターゲットである就活生がスマホアプリに求める要素を検討します。このあとアイデアを出しやすくするために具体的に挙げましょう。

・就活の練習ができる→面接、ES、グルディス、筆記試験対策など選考対策ができる

・就活の知識が身につく→マナーを確認できる、わからないことを質問できる

アイデア出し

要件を満たすアプリのアイデアを考えます。

・面接練習ができる→面接官役と出会えるマッチングアプリ

・ES対策ができる→アプリに保存したESを添削してもらえるアプリ

・グルディス対策ができる→日程を登録すると、予定の合う人とグルディスができるアプリ

・筆記試験対策ができる→スタートボタンを押すとランダムで出題され、所要時間や点数を記録できるアプリ

・シーンや目的ごとにマナーを検索できるアプリ

・業界や職種ごとに質問できるチャットアプリ

様々なアイデアから、「一番ふさわしい!」と全員が納得したものが回答です。

グループディスカッションが実際にどのような評価基準なのかを実際に使われている採点表を見せながら解説しています。

→グループディスカッションの評価基準は?採点表を公開しながら解説!

抽象型のテーマの解き方のコツは?

抽象型の問題は、上記のように、抽象的だったり無数にあったり無形だったり・・・という「よく分からないもの」を明確かつ具体的にする、という問題です。

論理的な議論にするには、①結論にふさわしい要素を抽出し、②それを基準として判断することがポイントです。

抽象型のテーマの注意点

逆に、基準を設定せずに進行すると、抽象的なまま議論が進みます。途中で定義をやり直してタイムロスになったり、「なんだかしっくり来ないな」という結論で終わってしまうことも。

注意しましょう。

まとめ

抽象型の問題は、よく分からないものについて議論するからこそ、具体的な判断基準を設定したいところ。

また、アイデアを出す場合はかなり自由度が高くなりますから、ぜひあなたならではの個性的な意見を発言してくださいね。

この記事と併せて読みたいグループディスカッションの厳選記事

・グループディスカッションで絶対受かりたい人におすすめの記事

→グループディスカッションの極意「1万字」

・グループディスカッションに受かる人の特徴を知りたい人におすすめの記事

→7万人見ていて分かったグループディスカッションで受かる特徴とは?

・グループディスカッションの練習方法ってなにがあるの?という方におすすめの記事

→グループディスカッション練習方法13選【無料なもののみ】

\よかったらシェアしてくださいね/
監修者
代表取締役志村の写真
志村 友樹

DEiBA Company代表取締役

早稲田大学文化構想学部卒業。新卒で大手損害保険会社に入社。創業社長の清水との出会いをきっかけに、2016年にDEiBA Companyに入社。2024年4月より創業社長の清水の後任として、代表取締役に就任。

カテゴリー
YouTubeでGD対策をする
新着記事