就活生・佐藤さん
コンサル志望の大学3年生。グループディスカッション(GD)は割と得意。実力をさらに磨くため、プロ講師のもとで特訓中!
就活プロ講師・清水さん
DEiBA Company代表取締役でYoutuber。元リクルート常務。
「DEiBA就活チャンネル」や就活対策セミナーでグループディスカッション(GD)を教えるプロ講師。
「理想の30年後のキャリアプランは?」という問題を考えていきます。
佐藤さんの解き方
1.前提
まずはグループで共通認識を作る。
誰のキャリアプラン?
→今回は24卒入社の新入社員を想定。30年後は50代であり、順調に昇進していれば管理職レベルである。
理想とは?
→何をもって理想とするか。①やりがいのある仕事ができていること?②お金に困らない生活ができていること?→「やりがい」より「お金」の方が定量的であり議論しやすいため今回は②を想定する。今回は共通の理想として「30年後に年収2000万円」として議論を進める。年収2000万の管理職になるために必要なのは「スキル」と「人望」とする。
キャリアプランとは?
→理想に近づくためにキャリアの見通しを立てること。→今回は議論しやすいように客観的成果ベースでプランを立てる。(例えば、「5年目までに簿記2級を取得」など)
2.打ち手立案
1で立てた前提をもとにキャリアプランを練る。今回は理想の30年後、つまり「スキル」と「人望」を兼ねそろえた50代管理職に到達するために20代、30代、40代の過ごし方を考える。
(20代)
30代以降の基礎となる大切な時期。社会で活躍するためのスキルを得ることに注力する。
まずは、豊富な新人研修、資格支援などを有する会社が多いので利用する。
→①海外研修制度に立候補→ビジネス英語の習得、異文化理解
②資格支援制度を使い、簿記2級やTOEIC900の取得
(30代)
20代で蓄えたビジネススキルの実践期。多くの部下を抱え、新人教育を行う時期でもある。
→自分の活躍先を見極め、専門分野を持つ。「この分野であれば○○さんに任せれば安心だ」と会社内外から評価されるレベルに。→営業成績1位を取る
新人教育を実践する。部下をトップセールスマンに育て上げる。
(40代)
組織のマネジメントを経験する時期。
「○長」という職位につき、組織をマネジメントする。業績を毎年更新する。
3.結論
年齢が50代となる30年後の理想を「年収2000万ビジネスマン」に定め、以下のように30年間のキャリアプランを練った。
(20代)
スキルの獲得に注力する。
①「海外研修制度」の利用→ビジネス英語の習得、異文化理解→国内外で活躍できるビジネスマンに
②「資格支援制度」の利用→簿記やTOEICの取得→時間やスタミナのある20代で社会人基礎スキルを取得
(30代)
ビジネスの実践と後輩育成。
①専門分野を持つ。そこで営業成績1位を獲得
②後輩をトップセールスマンに育て上げる。
(40代)
マネジメントの経験。
管轄組織の業績を毎年更新。働き甲斐のある組織づくり。
(30年後)
「スキル」と「人望」を兼ねそろえた管理職ポジションになる。→年収2000万
プロ講師の解説
抽象型>検討型の詳しい解説はこちら
※「某動画配信サイトの人気配信者であると仮定し、チャンネルを売却してほしいといわれた場合、いくらで売るのがよいか」という問題を使って解説しています。
フィードバック
前提確認の場面で、所属企業を想定していなかったため、立てたキャリアプランの中で得るスキルの必要性に疑問が残る。例えば、「サイバーエージェントのエンジニア採用」であれば、簿記よりもIT系の資格を取得した方が仕事で有効であろう。今回は「海外進出をしている一般的な事業会社」を想定して議論を進めているが、将来所属する企業のイメージは人それぞれなので、「簿記やTOEICを取得する」「営業成績1位」という結論に納得ができない人も出てくる。
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