就活生・山田さん
消費財メーカーを目指す大学3年生。グループディスカッション(GD)はあまり得意でなく、インターン選考で大苦戦。プロ講師のもとで特訓中!

就活プロ講師・デアイバさん
DEiBA Company 学生マーケティング部所属。
就活対策セミナーでグループディスカッション(GD)を教えるプロ講師。累計8万人が参加したGDイベント「デアイバ」の運営も担当する。
「地方創生を行うための施策を考えてください」という問題を解いてい
きます。
山田さんの解き方

山田さんの解き方
1. 【前提確認】
・誰目線か?
→ 三井不動産
・対象エリアは?
→ 首都圏から2〜3時間圏内の地方中核都市
(遊休テニスコートが存在するエリア)
・地方創生の定義は?
→ 継続的に人が地域と関わり続け、消費が生まれる状態
・ターゲットは?
→ 都市部在住の20〜30代社会人
(スポーツ・コミュニティ志向があり、地方に関心はあるが移住は未検討)
・KPIは?
→ 関係人口数 × 来訪頻度 × 滞在時間 × 消費額
2. 【現状分析】
■構造課題
① 地方に来る理由が弱い → 観光以外の目的が少ない
② 来ても単発で終わる → 継続的な接点が存在しない
③ 遊休資産が放置されている
→ テニスコートなど既存施設が活用されていない
■機会
・ピックルボールなど新興スポーツ市場の拡大
・趣味 ・コミュニティを軸としたつながり需要の増加
・既存施設を低コストで転用可能
3. 【評価軸の設定】
①売上インパクト ・来店数/購入率/客単価のどこに効くか ・1年以内に成果が出るか
②実現可能性 ・既存人員・設備で実行可能か ・オペレーション負荷が低いか
③競争優位性 ・ECに模倣されにくいか ・店舗ならではの価値か
4. 【施策立案】
① ピックルボール大会の定期開催
→ 話題性のあるスポーツイベントにより、新規来訪を創出
② 新規スポーツ・複合施設の開発
→ スポーツ・商業・宿泊を一体化した大規模開発
③ 既存テニスコート活用型コミュニティ拠点
→ 遊休テニスコートをピックルボール施設へ転用
→ 会員制コミュニティを構築
→ 日常利用・大会・交流イベントを組み合わせる
5. 【施策検討】
① ピックルボール大会の定期開催
→ 話題性による新規来訪は期待できる
→ 一方で単発参加になりやすく、継続的な関係人口形成にはつながりにくい
② 新規スポーツ・複合施設の開発
→ 大規模集客と地域消費を生める可能性は高い
→ ただし初期投資・開発期間・許認可など実現ハードルが高い
③ 既存テニスコート活用型コミュニティ拠点
→ 既存資産を活用するため低コスト
→ 日常利用+大会+交流イベントにより継続来訪を実現可能
→ 三井不動産の「拠点開発力」とも親和性が高い
6. 【結論】
最も有効な施策は、既存テニスコートを活用したスポーツコミュニティ拠点の開発である。
理由は、
インパクト
コスト
実現可能性
の3軸すべてでバランスが良く、
短期立ち上げと中長期的な関係人口創出を両立できるためである。
特に、
「単発イベント」ではなく「日常利用+大会+交流」
を組み合わせることで、継続的な来訪と地域消費を生み出せる点が重要である。
プロ講師の解説

プロ講師の解説
1. 前提確認
非常に良いです。
このお題で重要なのは、「地方創生」を曖昧なまま議論しないことです。
多くの学生は、 人を増やす イベントをやる SNS発信をする など施策から入ります。
しかし今回は、
・関係人口
・来訪頻度
・滞在時間
・消費額 まで分解できているため、
「何を増やしたいのか」が明確になっています。
この時点で議論の解像度がかなり高いです。
2. 現状分析
良いポイントは、
「地方に人が来ない」では終わっていないことです。
さらに、
来る理由が弱い
単発で終わる
既存資産が活用されていない
と構造分解できています。
特に、
「継続接点がない」という視点が非常に重要です。
地方創生系GDでは、“集客”より“継続構造”を考えられるかで差がつきます。
3. 評価軸
かなり実務寄りで良いです。
特に三井不動産のようなデベロッパーでは、
・インパクト
・投資回収
・実現可能性
の観点が非常に重要です。
学生は「夢のある施策」を出しがちですが、
企業側は
「実際に成立するのか」を見ています。
そのため、コスト・運営難易度まで含めているのは高評価です。
4. 施策
良い点は2つあります。
① 既存資産活用に寄せられている
単なる大型開発ではなく、「遊休テニスコート」
という既存資産を起点にしているため、
実現可能性が高いです。
② “通う理由”を設計できている
今回の本質は、
「一回来てもらう」ではなく「継続的に関係人口化する」ことです。
そのため、
日常利用
大会
コミュニティ
交流イベント
を組み合わせている点が非常に良いです。

【総評】
多くの学生は、
・フェス
・イベント
・SNS施策
など単発集客に寄ります。
しかし企業が見ているのは、
「人が通い続ける構造を作れているか」 です。
今回のように、
・抽象ワードを分解する
・構造課題を整理する
・実現可能性まで考える
・単発ではなく継続設計をする ここまでできると、
デベロッパー系・コンサル系GDでかなり評価が上がります。
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