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[PwCコンサルティング]IT技術を用いた働き方改革の施策を検討せよ

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目次

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 就活生・山田さん
消費財メーカーを目指す大学3年生。グループディスカッション(GD)はあまり得意でなく、早期選考、インターン選考で大苦戦。プロ講師のもとで特訓中!

 

デアイバさん画像

就活プロ講師・デアイバさん
DEiBA Company 学生マーケティング部所属。
就活対策セミナーでグループディスカッション(GD)を教えるプロ講師。累計8万人が参加したGDイベント「デアイバ」の運営も担当する。

IT技術を用いた働きから改革の施策を検討せよという問題を解いていきます。

 

山田さんの解き方

1. 前提条件決定

まず、この問題における前提条件を設定する。 ・誰の目線で考えるか: 企業人事。 ・企業の規模や業態など: 複数の部署が存在する大企業全体。リモートワークは可能で一部導入済み。勤怠管理システムなどはある程度導入している。 ・働き方改革のゴールは:長時間労働を減らすことでの生産性と社員の働きやすさ向上。 ・対象者は: 企業のフルタイム勤務の社員。

2. 現状分析

長時間労働の原因分析。

①社風: 残る方が偉い、上司からのプレッシャー
②非効率な業務の進め方: アナログな業務の進め方が残っている、高齢の管理職が多い大手企業だとなってしまいがち
③他部署ならではのコミュニケーションの多さ:会議や上司-部下間、部署間での情報共有の多さ

3. 施策立案

①パフォーマンス管理ツールの導入: 労働時間だけでなく、仕事の質を重視したパフォーマンス管理を行うツールを導入し、社員の成果を適切に評価。長時間労働がえらいという社風を一新する。

②業務の可視化と自動化: 社員の働き方や業務の進捗をデータで可視化し、AIや機械学習を活用してボトルネックを特定し、業務の効率化を図る。例えば、業務にかかる時間やタスクの重複を分析し、最適な業務分担や業務の勧めかたを提案する。

③データの可視化と一元管理: 各部署が必要なデータに簡単にアクセスできるように、一元管理を実施。いつでもどこでも数値の確認ができる状態にすることで、無駄な定例会議や確認会をなくし、必要な時のみ会議を設定する。

4.結論

IT技術を用いた働き方改革の施策を検討するうえで、長時間労働の削減を目的とすることで企業の生産性向上と働きやすさの向上を達成できると考える。ある程度リモートワークや勤怠管理システムなどの導入が進んだ企業においては、社風、非効率な業務処理、連携の多さが問題だと考える。そこで、パフォーマンス管理ツールの導入と、業務の可視化と自動化、社内データの可視化と一元管理を実施することで、長時間労働を減らし、社員の働きやすさを実現しながら、企業の生産性を高められる。

 
 

 

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プロ講師の解説

1. 前提確認

長時間労働を減らす、というボトルネックにこの時点で絞れていたのが高評価す。ただ、それにあたっての理由が明確に示されていないため、なぜ長時間労働を減らすことにフォーカスすると決めたのかは記述しておいた方が良いでしょう。なお、おすすめの流れは「働き方改革とは→生産性の向上と社員の働きやすさを目指すもの→その中のボトルネックは長時間労働の削減、理由はAA」です。

2.現状分析

丁寧に分析ができています。特に大手ならではのコミュニケーションの煩雑さに目をつけられているのは素晴らしいです。あえて指摘をするならば、大手企業ならではのITの導入のしやすさ(費用的に余裕がある)、しづらさ(部署が多いため大掛かりな導入になる)など実現可能性に関する部分まで分析できていればよかったかもしれません。

3.施策立案・検討

良く検討できています。上記の通り、すべて実効性は高い(インパクトが大きい)施策が出ていると思うので、実現可能性や導入コストなどまで時間があれば考えられると高評価かと思います。また、人事立場で考えているにあたって、人事制度から外れたシステム導入の提案はかなりいばらの道かもしれないということも頭の片隅に入れておくと、ケース面接でのQAなどで役に立つかもしれません。

【総評】

デアイバさん画像今回は課題解決型のお題でした。かなり自由度が高いので、山田さんがやっていたようにはやめの段階でのボトルネック特定が肝になります。また、現状分析は「原因」の分析に固執するのではなく、他要素に関しても十二分に考えることが必要です。

 

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監修者
代表取締役志村の写真
志村 友樹

DEiBA Company代表取締役

早稲田大学文化構想学部卒業。新卒で大手損害保険会社に入社。創業社長の清水との出会いをきっかけに、2016年にDEiBA Companyに入社。2024年4月より創業社長の清水の後任として、代表取締役に就任。

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