
就活生・山田さん
消費財メーカーを目指す大学3年生。グループディスカッション(GD)はあまり得意でなく、インターン選考で大苦戦。プロ講師のもとで特訓中!

就活プロ講師・デアイバさん
DEiBA Company 学生マーケティング部所属。
就活対策セミナーでグループディスカッション(GD)を教えるプロ講師。累計8万人が参加したGDイベント「デアイバ」の運営も担当する。
「日本の待機児童を減らすには?」という問題を解いていきます。
山田さんの解き方
山田さんの解き方
1. 【前提確認】
対象:主に保育所・認定こども園などへの入所を希望している未就学児
待機児童:保護者が保育施設の利用を希望しているものの、定員不足などにより利用できていない児童
目的:「待機児童をゼロにする」ではなく、まずは都市部を中心に、保育を必要とする家庭が必要なタイミングで利用できる状態を増やす
期間:短期ではなく、3〜5年程度で実現可能な施策を考える
主体:国だけでなく、自治体・保育事業者・企業も含めて考える
2. 【要素分解】
防犯カメラ増設の影響を、大きく4つに分けます。
① 需要側
・共働き世帯の増加
・都市部への人口集中
・特定地域、特定年齢への需要集中
・利用希望時間帯の偏り
② 供給側
・保育施設そのものが不足している
・保育士が不足している
・施設はあるが、地域や年齢ごとの定員にミスマッチがある
・土地・建物の確保が難しい
・保育士の待遇や働き方に課題があり、離職が起きる
3.【評価軸】
①効果の大きさ:待機児童をどれだけ減らせるか
②実現可能性:制度や予算の面で実行できるか
③即効性:効果が出るまでにどれくらいかかるか
④持続性:一時的ではなく継続的に効果があるか
4.【比較検討】
① 保育施設を増やす
メリット:定員を直接増やせるため効果が分かりやすい
デメリット:土地・建設費・保育士確保が必要で時間がかかる
②保育士を増やす
メリット:既存施設の受け入れ人数を増やせる可能性がある
デメリット:資格取得や採用まで時間がかかる
③保育士の離職を減らす
メリット:比較的短期間で供給力を維持できる
デメリット:給与改善には継続的な財源が必要
④地域間の定員ミスマッチを減らす
メリット:既存施設を活用でき、比較的コストが小さい
デメリット:保護者の通園距離や利便性に課題がある
↓↓
「地域ごとの保育需要を可視化し、保育士確保と定員調整を同時に行う仕組み」
・自治体が保育園の空き状況をリアルタイムで把握
・地域ごとの申込数、年齢別需要をデータ化
・定員が余っている施設への案内を強化
・保育士不足の施設には自治体が人材確保を支援
・保育士の給与補助や復職支援を強化
・企業内保育や小規模保育も活用する
5.【まとめ】
。日本の待機児童を減らすためには、保育園を新設するだけではなく、地域ごとの保育需要と供給を把握し、保育士確保と既存施設の活用を進めることが重要だと考えました。
特に、自治体が保育需要や空き状況を一元管理し、保育士不足の施設への支援や定員調整を行うことで、比較的早く、かつ持続的に待機児童を減らせると考えます。
プロ講師の解説
プロ講師の解説
1. 前提確認・要素分解
最初から「保育園を増やす」「保育士を増やす」のような施策の議論に飛躍せず、
『待機児童の発生要因は何か』を需要と供給の両面で分解した点は非常に良かったです。
また、「全国」「すべての児童」と対象を広げすぎず、条件づけた点も評価できます。
2. 評価軸、施策立案、まとめ
評価軸を設定し、単なるアイデア出しではなく、「どの施策を選ぶべきか」という比較の議論への展開はよかったです。施策そのものよりも、こうした議論の進め方を設計できる学生は選考でも高評価が得られます。
一方で改善点としては、「本当に一番大きな原因はなにか」にアプローチできていたのかに疑問符が付く部分です。もちろん複雑に要因は絡み合っていますが、どこにテコ入れすると効果が大きいのかを考えるうえでも、ボトルネックは明示しても良かったように思います。
また、前提で需要と供給のの双方について整理しましたが、施策出しは供給側に寄ってしまったのは少しもったいなかったですね。在宅勤務、フレックスタイム、企業内保育、ベビーシッター利用支援など需要側への視点も盛り込めるとより深い議論にできたと思います。

【総評】
今回は課題解決型のお題でした。
課題が複数ある場合は、網羅的にアプローチするのも一つですし、よりピンポイントに絞ってアプローチするのも有効です。どちらにせよ、「なぜその課題を優先したのか」は論理的に説明できるようにしていきましょう。
実際の就職活動でも時事問題をお題にする企業もあるので、社会問題については日常的にニュースを見るなどして知識も蓄えておきましょう。
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