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[A.T. カーニー]高齢者の孤独死の人数を減らすにはどうしたらよいか。

目次

就活生・山田さん
消費財メーカーを目指す大学3年生。グループディスカッション(GD)はあまり得意でなく、インターン選考で大苦戦。プロ講師のもとで特訓中!

就活プロ講師・清水さん
DEiBA Company代表取締役でYoutuber。元リクルート常務。
「DEiBA就活チャンネル」や就活対策セミナーでグループディスカッション(GD)を教えるプロ講師。

「高齢者の孤独死の人数を減らすにはどうしたらよいか。」という問題を考えます。

山田さんの解き方

1.診断
前提確認:都内にある団地を対象とし、団地の管理人の目線で施策を考える。
目標確認:高齢者の孤独死の人数を減らすにはどうすればよいか考える。

2.検討プロセスの設計
①高齢者の孤独死が起こる原因を考える
②団地管理人の目線で解決策を考える

3.検討
①高齢者の孤独死が起こる原因は?
都内の団地でなぜ高齢者の孤独死が起こるのか考える。

家で急に体調が悪くなったが、救急車を呼ぶ前に意識を失った。
この状況はなぜ起きてしまったのか、深掘りしていく。

家で急に体調が悪くなったが、救急車を呼ぶ前に意識を失った。
→(a)不摂生で体調が悪くなった
→(b)近所づきあいが希薄で、姿が見えないことに誰も気づかなかった

これらに対する施策を考える。

②解決策の検討
団地管理人の目線で考える。

(a)不摂生で体調が悪くなった
→団地の共有スペースで料理教室を企画する、近所の料理店と提携して弁当を配達してもらう、定期的に病院に行くように団地内で宣伝する
(b)近所づきあいが希薄で、姿が見えないことに誰も気づかなかった
→団地の共有スペースで定期的に催し物を開催し、住民同士のコミュニケーションを促す

4.結論
都内にある団地を対象とし、団地の管理人の目線で、高齢者の孤独死の人数を減らす施策を考えた。高齢者が孤独死する原因は、体調が急に悪くなったが、付き合いが希薄なため誰も異変に気づかなかったことだと考えた。団地管理人として、体調不良を避けるために「団地の共有スペースで料理教室を企画する」「近所の料理店と提携して弁当を配達してもらう」「定期的に病院に行くように団地内で宣伝する」などの施策を打てる。また、近隣とのコミュニケーションを活性化させるために、「団地の共有スペースで定期的に催し物を開催する」ことも挙げられる。

就活プロ講師の解説

「高齢者の孤独死の人数を減らすにはどうしたらよいか。」

この問題は、問題解決>課題解決のタイプです。
課題の原因究明→解決策を考える問題です。施策をすぐに考えてはいけません。原因を考えるところからスタートです。

診断と検討プロセスの設計
前提は皆さんが考えやすいように日本人としましょう。
私は東京に住んでいるので、都市部の老人の方がイメージが湧きますから、都市部の老人という前提にしましょう。
「孤独死を減らすにはどうすればよいか」と問われていますから、市町村などの行政の目線で考えることにしましょう。

「孤独死を減らす」という問題が出るということは、「高齢者の孤独死が意外に多い、もしくは年々増加傾向にある」という事実がある、ということですね。

議論の順番を考えましょう。
①なぜ高齢者が孤独死をするのか
②孤独死をする理由をタイプで分ける
③そのタイプ別に施策を考えていく
この際、②が多く出た場合は、その中で最も効果が上がる方法を検討する
このような手順で考えていきましょう。

・検討
①なぜ高齢者が孤独死をするのか
一番最初に思いつくのが核家族化です。
昔と異なり老夫婦で住居を構えるケースが増加し、配偶者が亡くなったり、そもそもシングルだと1人で生活、いわゆる独居老人が増加するわけですね。

②孤独死をする理由をタイプで分ける
では、「なぜ独居老人になるか」を考えてみましょう。

・家族がいなくなる
・地域の連帯が弱くなる(近所付き合いの減少)
・退職に伴い会社以外の交友関係がなくなる

独居老人になることで人と話す機会がなくなり、孤独を感じるということですね。
統計データでは男性の方が孤独死が多いとなっています。これは会社退職後にコミュニティがないことで起こります。
また、料理をしない人は、食事も煩わしいと感じるでしょう。また年金生活の場合、外食ばかりをする費用はありませんから、栄養面での心配もあります。

③タイプ別に施策を考えていく
施策を考えるときに身近な具体例で考えることが重要です。つまり体験談ですね。

では私の例で考えましょう。私は63歳で、仕事の関係で普段は職場の近くに一人住まいをしています。
・仕事をしているので会社関係のコミュニティは存在します。働く場があることは重要かもしれません。
・次に、趣味で水泳教室に通っているので、いつもプールで会う人が出来るとコミュニケーションをとります。
・自分が生まれ育った町に住んでいるので中学、小学校、高校の同級生も少ないですが存在します。
・近くに安い居酒屋を見つけて常連になり、その店でも交友関係が広がりました。
この例からもわかるように、コミュニティを作る、そこに参加することが重要です。田舎は地域で結びついていますよね。

実は昔、昭和の早い時代、私が子供の頃は独居老人はほとんどいませんでした。その時の施策を思い出してみましょう。
・町内会が機能していた
・お祭りなどの行事が年に何度もあった
・回覧板など近所と接点をとることが可能
・学校と地域が結びついていた
学校のあらゆる行事は地域と結びついていました。運動会も学校行事ではなく地域行事でした。
・個人商店が多かったため、買い物もコミュニケーションになる
・仕事を延長する
私の知人に、企業を定年退職後、掃除のバイトをしている人がいます。働くから時間を持て余さないし、収入も得られるし、職場でコミュニケーションを取ることもできる……と色々な考え方が生まれてきます。

以上を踏まえて、
①老人が長く働けるよう、掃除の仕事は65歳以上の雇用義務を持たせ、仕事を確保する
②町内会を復活させる
③学校の行事を地域参加型に移行する
④サービス業などには地域と根差す店づくりを支援する制度を整える
このような感じでしょうか。

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監修者
代表取締役志村の写真
志村 友樹

DEiBA Company代表取締役

早稲田大学文化構想学部卒業。新卒で大手損害保険会社に入社。創業社長の清水との出会いをきっかけに、2016年にDEiBA Companyに入社。2024年4月より創業社長の清水の後任として、代表取締役に就任。

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