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[EYストラテジー&コンサルティング]農業の生産性向上に向け、ドローンや最新技術を用いたデータ活用方法を提言せよ。

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目次

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就活生・山田さん
消費財メーカーを目指す大学3年生。グループディスカッション(GD)はあまり得意でなく、早期選考、インターン選考で大苦戦。プロ講師のもとで特訓中!


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就活プロ講師・デアイバさん
DEiBA Company 学生マーケティング部所属。
就活対策セミナーでグループディスカッション(GD)を教えるプロ講師。累計8万人が参加したGDイベント「デアイバ」の運営も担当する。

農業の生産性向上に向け、ドローンや最新技術を用いたデータ活用方法を提言せよという問題を解いていきます。

山田さんの解き方

1. 前提条件決定

まず、この問題における前提条件を設定する。

・誰の目線で考えるか: 日本政府と提携するメーカー企業
技術面の制約: あまり飛躍しすぎない範囲で考える
コスト面の制約:開発コスト等は考えない。比較的導入しやすい価格帯を目指す。
生産性とは:売上高/コスト、収穫量/コスト
・目的:生産性を向上することで労働力不足を解消したい。

2. 現状分析

前提条件から、農業の生産性を上げるには以下の3点が必要である。

(A)コスト(人件費、労力、投資費用など)を減らす

(B)売上高を上げる

(C)面積当たりの収穫量を増やす

続いて、農業の生産性を下げている課題を考える。

①労働力不足と高齢化

・マンパワー不足。体力・人員的な問題で非効率な作業となっている。

②天候の安定性

・天候は予測不能喝コントロールが難しいため、安定的な収穫が難しい

③不安定な売上高

・海外からの輸入作物の価格によって、値段が大きく変動する

④虫害と農薬

・農薬等の使用はあるものの、コントロールが難しい他コストも大きい

3. 施策立案

それぞれの課題ごとに施策を考える。

①労働力不足と高齢化
・自動化技術の導入:農作業の自動化(AI搭載トラクターや収穫ロボット、種まき機)。
・ドローン活用:ドローンによる農薬散布や作物監視などの作業を自動化することで、少ない人数で広範囲の作業を効率化
・作業進捗管理:農作業の進捗を一元管理し、適切な作業プランをAIによって構築。人を雇って遠方で作業することも可能になるため、土地の立地に縛られない農地の集積化が可能となる。

②天候の安定性
・気象データの活用:気象データをリアルタイムで取得。データをもとにAIにより農作業計画をたて、作物の品質と収穫量を安定化させる。
・温室や屋内農業の推進:屋内農業や温室栽培を活用し、天候の影響を受けにくい環境で作物を育てる。

③不安定な売上高
・作物価格データの活用:全国の作物価格をリアルタイムで設定し、適切かつ最大化された卸価格をAIによって算出する。

④虫害と農薬
・精密農業の実施:ドローンやセンサーを活用し、必要な箇所に必要な量だけ農薬を散布することでコストの削減に。
・早期発見:ドローンによって作物の状態をリアルタイムで監視し、早期に対応を講じる。

4. 施策検討

実効性、実行性から、前提確認で決定した「労働力不足にアプローチできる」うえで有効そうな施策を考える。

【短期的な施策】

・精密農業の実施による農薬コスト削減

・自動化技術の導入・ドローン活用による労力削減
・作物価格データの活用による卸価格の最大化

【長期的な施策】
・作業進捗管理による作業効率化と農地集積化の推進

5. 結論

日本政府と提携するメーカー企業として農業の生産性向上に向け、ドローンや最新技術を用いたデータ活用方法を提案すると仮定した場合、短期的な施策として、精密農業の実施による農薬コスト削減、自動化技術の導入・ドローン活用による労力削減、作物価格データの活用による卸価格の最大化が提案できる。長期の施策として、作業進捗管理による作業効率化と農地集積化の推進を提案できる。これらによる農業の生産性向上を通して、日本の農業課題である労働力不足にタックルすることができる。

 

 

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プロ講師の解説

1. 前提確認

生産性向上の目的として、労働力不足の解消を挙げていたのが良かったと思います。ここである程度の指針を決められていたため、施策検討がしやすかったと思います。売り上げ向上系はともかく、生産性向上のようなお題が出たら、裏にどんな目的があるのか考えておくことがおすすめです。

2.現状分析

丁寧に分析ができています。

3.施策立案・検討

良く考えられています。強いていうならば、現状分析で使った生産性向上に必要な要素(A)(B)(C)が使われていなかったのがもったいないです。各課題ごとに施策を立案する際、ABCそれぞれ考えてみると抜けもれなく施策が考えられたかもしれません。

【総評】

デアイバさん画像今回は課題解決型のお題でした。長期的な施策で農業の集積化が出たのはさすがで、日ごろからアンテナを張っていたのだなと感心します。ケース面接やGDでは、こういった時事問題や社会課題に関連するお題が出されますので(政府と直接的/間接的に協力する可能性がある業界は特に)、しっかりアンテナを張っておきましょう。

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監修者
代表取締役志村の写真
志村 友樹

DEiBA Company代表取締役

早稲田大学文化構想学部卒業。新卒で大手損害保険会社に入社。創業社長の清水との出会いをきっかけに、2016年にDEiBA Companyに入社。2024年4月より創業社長の清水の後任として、代表取締役に就任。

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