就活生・山田さん
消費財メーカーを目指す大学3年生。グループディスカッション(GD)はあまり得意でなく、早期選考、インターン選考で大苦戦。プロ講師のもとで特訓中!
就活プロ講師・デアイバさん
DEiBA Company 学生マーケティング部所属。
就活対策セミナーでグループディスカッション(GD)を教えるプロ講師。累計8万人が参加したGDイベント「デアイバ」の運営も担当する。
最新のテクノロジーを用いて、家事の負担を軽減させる製品、アイデアを提案せよという問題を解いていきます。
山田さんの解き方
1. 【前提確認】
施策を考える上で必要な枠組みを作っていく
・誰の立場から考えるべきか?
→開発メーカー
・家事の種類?
→特に負担が大きい掃除と料理
・「テクノロジー」でどこまでできるとするか?
→実現可能性が高く、直近3年程度で利用できるようになる
・費用感はどうするか
→中程度の価格帯で手が届きやすい
・ターゲット/家事の負担としては
→A子育て家庭、B仕事が忙しい家庭、C高齢者
→A,B、とする。「時間がないこと」がメインの家事の負担とし、体力はいったん度外視
2. 【現状分析】
現在の家事環境を分析する
・家事の負担は?
→特に掃除、洗濯、料理が時間を消耗する(毎日する必要がある)
・上記家事に関する既存の技術について
→自動掃除機(ルンバ)やキッチン家電(loT電子レンジや圧力系、エアフライヤーなど)などの普及は進んでいる
・ユーザーニーズは?
→①これらを効率的に使いこなす方で改善できそう
→②または全く新しい機器を開発
・ユーザーに合った施策の方向性は?
→直感的に使えるシステムやデバイス
→何かと並行してできる
3. 【施策提案】
上記で洗い出したニーズから決めていく。
①既存の機器を活かす
【候補①】loTデバイスと連携する家事管理アプリ
→家事の予定をアプリで立てると、スマート機器と連動して家事を進めてくれる
→スマート機器操作の一元化(いまはばらばら)
→レシピ提案(冷蔵庫の中身を把握し、食材に応じたレシピを提案)
→進捗確認も可能
②全く新しい機器
【候補②】AI搭載の家事支援ロボット
→掃除、料理、選択をIoT架電と連携して進めてくれる
→進捗確認や指示だしがスマホアプリなどを通して可能
→家庭の生活リズムを分析し、最適な家事スケジュールを提案してくれる
4. 【施策検討】
候補1、候補2を比較していく
候補① |
候補② |
|
実現可能性 |
〇各社との連携さえ取れれば今の技術でも十分開発可能 |
△技術的に特に料理を代行してくれるロボットは難しそう。洗濯、掃除は既に存在する |
コスト/収益性 |
〇開発コストもそこまで大きいわけではない。デバイスとのセット販売やサブスクリプションモデルで収益化を図る。 |
△開発コストがかかる。また、価格帯も高くなってしまい、ターゲットである若・中年世代の家庭に刺さらない可能性も。 |
実効性 |
〇各家電の一元管理ができれば負担は減る。ただ料理においては全てをさせることは不可能。 |
◎代わりに家事をやってもらえるのであればこんなに便利なことはない |
4. 【結論】
家事における「時間がかかる」という負担を解消するために、loTデバイスと連携する家事管理アプリを提案する。現在、家事の自動化をしてくれるIoT機器の普及は進んでいるものの、それらの一元管理が達成されていないと考えたからである。出先や隙間時間で、各機器の稼働管理や進捗確認ができれば、並行して作業したり、家事の効率化を達成できる。各社の連携がとれさえすれば、開発コストも抑えたうえで、デバイスとのセット販売やサブスクリプションモデルで収益化と普及を図ることができる。
プロ講師の解説
1. 前提確認
前提条件、非常に細かく決められています。特によかったのは、「家事の負担」をきちんと定義付したうえで、設問に合わせて絞っていたところ。①時間の制約②体力の制約がある中で、①時間に絞ったことで、ターゲットも決めやすかったと思います。②を選んだ場合は高齢者世代がターゲットになるかと思いますが、3年の技術だけではなかなか難しかったように思います。
2.現状分析
こちらも非常によくできています。ただ、料理、洗濯、掃除と家事を絞ったにもかかわらず、そこが後々議論に反映されていなかったことが悔やまれます。ユーザーニーズとして、①既存のものを使いこなす②全部やってもらうの二つがしっかりと建てられたのもよかったです。
3.施策検討
私が良く言う「実行性」「実効性」のほか、メーカー目線だったので収益性も見られていたのが流石でした。サービス開発系のお題だとユーザー目線に偏りがちですが、最後には収益を生み出す必要があるというところでジャッジができると素敵です。
【総評】今回は課題選択型のお題でした。上記でも述べましたが、顧客のニーズだけに偏らず、会社として商品開発ができるのかどうかも視点として持つ必要があります。ただし、企業によっては施策立案時の多少ぶっとんだ視点も好まれるので、最後の検討で収益性については考えるのが個人的にはお勧めです。
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