就活生・山田さん
消費財メーカーを目指す大学3年生。グループディスカッション(GD)はあまり得意でなく、早期選考、インターン選考で大苦戦。プロ講師のもとで特訓中!
就活プロ講師・デアイバさん
DEiBA Company 学生マーケティング部所属。
就活対策セミナーでグループディスカッション(GD)を教えるプロ講師。累計8万人が参加したGDイベント「デアイバ」の運営も担当する。
タイムマシンを使えるとすると、過去に行くか未来に行くかという問題を解いていきます。
山田さんの解き方
1. 【前提確認】
・誰の立場から考えるべきか?
→日本政府。
・タイムトラベル時、何かしらの変化が加えられるとするか?
→加えられるとする
・過去を改変した場合、自分たちは消える可能性があるとするか?
→消えるとする
・タイムトラベルの目的はなにか?
→政府視点のため、日本にとって公的メリットが大きいもの。現在の私たちにメリットが大きいものとする
2. 【現状分析】
①公的メリットの洗い出し
・テクノロジーの移動(今のテクノロジーを過去に、未来のテクノロジーを今に)
・リスク回避(過去の修正、未来の情勢)
②デメリット
・存在リスク(自分の存在)
・行った先での危険性
3. 【施策検討】
上記で洗い出した比較軸から決めていく。
未来 |
過去 |
|
(+)テクノロジー |
〇持って帰ってきても適用できない危険性 |
◎過去に必要そうなテクノロジーを移動させられる |
(+)リスク回避 |
〇未来の情勢を読める |
◎過去にあった出来事を改変できる |
(ー)行った先での危険性 |
△環境破壊で人が住めない環境かもしれない |
〇未来から来たことを信じてもらえず、頭がおかしいと思われるかもしれない |
(ー)存在リスク |
◎現在への影響なし |
×存在がなくなる |
→「人類のこれから」を考えると過去に行った方がよさそうだが、前提条件で置いた「現在の私たち」にメリットが大きいことを重視すると、存在がなくなるリスクを避けるために未来に行く方がよさそうである。
4. 【まとめ】
日本政府がタイムマシンを「現在の私たちに有益なように」運用するのであれば、未来に行く方がよさそうである。過去を改変するとすると、現在の私たちが消えるリスクが大きくあるため、有益どころではないからである。
プロ講師の解説
1. 前提確認
前提条件、非常に良く決められていると思います。「タイムマシン」「AI」「新しいテクノロジー」「インターネット」などが出てきたら、それを使ってどこまでやれるのか(制約はあるのか)を一番初めに前提条件として立てる必要があります。今回のポイントは「行った先で何かを改変できるのか」「過去を変えると自分たちはどうなるのか」の2つだったかと思います。また、山田さんの回答には出てきませんでしたが、「物の行き来・移動は可能か」も詰めておいた方が良いポイントだったかと思います。
2.現状分析
メリットデメリットに分けてきちんと考えられていると思います。今のままだとテクノロジーや政治的リスクの回避しか網羅できていないため、社会的な考え方や文化などにも触れられるとよりよかったでしょう(絶滅危惧種を未来に届ける、将来継承者がいなくなる伝統文化を過去にて保全するなど)。
3.施策検討
共通軸を使って上手に比較できていると思います。
【総評】今回は課題選択型のお題でした。選択型のお題だと、未来に行くことのメリットは~、や、過去に行くことのメリットは~など、それぞれのメリットデメリットの数などで比べたくなりますが、それはNG。比較する項目が変わってしまうからです(北海道vs沖縄で、北海道は広い!沖縄はあたたかい!メリットそれぞれ一つずつ、だと、面積と聞こうという二つの違う内容で比較してしまっているのがわかると思います)。それを避けるためにも、共通軸を複数つくり、同じ複数観点から評価する必要があります。
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